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N5 graded Japanese story
Aya and her grandparents sell handmade knit caps at a snowy station market and share the last ones with six roadside Jizō statues.
57 sentences · about 20 minutes
N5 · 57 sentences
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冬ふゆのはじめ、あやはわ駅えきの近くちかくの小さいちいさい手作りてづくり店みせをお家族かぞくといっしょに手伝っていましたてつだっていました。
店みせでは、おじいさんが毛糸けいとでニット帽にっとぼうをお作りつくり、おばあさんが小さいちいさい札ふだをお書きますかきます。
今年ことしの町まちはわ早くはやく寒くさむくなって、朝あさから雪ゆきが少しずつすこしずつ降っていましたふっていました。
土曜日どようびの朝あさ、駅前えきまえの広場ひろばで冬ふゆの市いちがありました。
あやたちはわ箱はこにニット帽にっとぼうをお六つむっつ入れていれて、店みせから広場ひろばまで歩きましたあるきました。
赤いあかいニット帽にっとぼうが二つふたつ、青いあおいニット帽にっとぼうが二つふたつ、白いしろいニット帽にっとぼうが二つふたつありました。
「今日きょうはわたくさん売れるうれるといいね」とあやはわ言いましたいいました。
おじいさんはわ笑ってわらって、「一つひとつでも売れたらうれたらうれしいよ」と答えましたこたえました。
でも、雪ゆきの日ひの広場ひろばはわ人ひとが少なくてすくなくて、店みせの前まえはわ長いながい時間じかんしずかでした。
あたたかい飲み物のみものの店みせにはわ人ひとがいましたが、帽子ぼうしをお見るみる人ひとはわあまりいません。
午前ごぜんに、赤いあかいニット帽にっとぼうが一つひとつだけ売れましたうれました。
昼ごはんひるごはんのあと、青いあおいニット帽にっとぼうが二つふたつ売れましたうれました。
夕方ゆうがたになっても、白いしろいニット帽にっとぼう二つふたつと赤いあかいニット帽にっとぼう一つひとつがのこりました。
あやはわ少しすこし元気げんきがなくなって、「今日きょうはわだめかな」と思いましたおもいました。
そのとき、学校がっこうの先生せんせいが自転車じてんしゃで来ましたきました。
先生せんせいはわ白いしろいニット帽にっとぼうをお一つひとつ手てに取ってとって、「母ははにあげたいです」と言いましたいいました。
そして、先生せんせいはわもう一つひとつの白いしろいニット帽にっとぼうも見てみて、「これはわ父ちちにいいですね」と言いましたいいました。
先生せんせいが帰るかえると、のこった帽子ぼうしはわ赤いあかいニット帽にっとぼう一つひとつだけになりました。
空そらはわもう暗くてくらくて、雪ゆきはわ朝あさより強くつよくなっていました。
市いちももうすぐ終わりおわりなので、あやたちはわ店みせのものをお箱はこに入れましたいれました。
「今日きょうはわ五ついつつ売れたうれたから、よかったよ」とおばあさんはわ言いましたいいました。
でも、おじいさんはわのこった一つひとつの帽子ぼうしをお見てみて、少しすこしさびしそうでした。
帰り道かえりみちにはわ、小さいちいさいお寺おてらと六つむっつのお地ぞうさんおじぞうさんがあります。
お地ぞうさんおじぞうさんたちはわ道みちのそばに並んでならんで、いつも町まちの人ひとをお見ていますみています。
その夜よる、六つむっつのお地ぞうさんおじぞうさんの頭あたまにはわ雪ゆきがたくさんのっていました。
あやはわ足あしをお止めてとめて、「とてもつめたそうです」と小さくちいさく言いましたいいました。
おじいさんはわ箱はこをお開けてあけて、のこった赤いあかい帽子ぼうしをお見ましたみました。
「一つひとつしかないね」とあやはわ言いましたいいました。
おばあさんはわ自分じぶんの長いながいマフラーまふらーをお外しましたはずしました。
「このマフラーまふらーも使いましょうつかいましょう」とおばあさんはわ言いましたいいました。
あやはわ自分じぶんのかばんから四枚よんまいの小さいちいさいハンカチをお出しましただしました。
それはわ店みせで使うつかう新しいあたらしいハンカチでしたが、まだだれも使っていませんつかっていませんでした。
おじいさんはわ赤いあかい帽子ぼうしをお一番いちばん左ひだりのお地ぞうさんおじぞうさんにかぶせました。
おばあさんはわマフラーまふらーをお二番目にばんめのお地ぞうさんおじぞうさんにやさしくまきました。
あやはわ青いあおいハンカチをお三番目さんばんめのお地ぞうさんおじぞうさんの頭あたまにのせました。
つぎに、黄色いきいろいハンカチをお四番目よんばんめのお地ぞうさんおじぞうさんにのせました。
そして、白いしろいハンカチをお五番目ごばんめのお地ぞうさんおじぞうさんにのせました。
さいごに、花はなのハンカチをお六番目ろくばんめのお地ぞうさんおじぞうさんにのせました。
六つむっつのお地ぞうさんおじぞうさんはわ、みんな少しすこしあたたかそうに見えましたみえました。
あやはわ手てをお合わせてあわせて、「どうぞ風邪かぜをおひかないでください」と言いましたいいました。
おじいさんもおばあさんも、しずかに頭あたまをお下げましたさげました。
家いえに帰るかえると、三人さんにんはわ早くはやくおふろに入ってはいって、あたたかいおかゆをお食べましたたべました。
夜よるはわとてもつかれていたので、あやはわすぐにねました。
次つぎの朝あさ、まだ外そとはわ白くてしろくて、町まちはわとてもしずかでした。
でも、店みせの前まえにはわ大きいおおきい箱はこが六つむっつきれいに並んでいましたならんでいました。
箱はこの上うえにはわ、パンぱんとみかんとお米おこめと野菜やさいとさかなとあたたかいくつしたがありました。
あやはわびっくりして、「だれがここに来たきたの」と聞きましたききました。
おばあさんはわ箱はこの横よこの小さいちいさい紙かみをお見つけましたみつけました。
紙かみにはわ、「いつも町まちをお見てくれてみてくれて、ありがとうございます」と書いてありましたかいてありました。
おじいさんはわそのことばをお読んでよんで、しばらく何なにも言いませんでしたいいませんでした。
それから、三人さんにんはわお寺おてらまで歩いてあるいて行きましたいきました。
六つむっつのお地ぞうさんおじぞうさんの頭あたまにはわ、雪ゆきがほとんどありませんでした。
赤いあかい帽子ぼうしとマフラーまふらーと四枚よんまいのハンカチはわ、まだきれいについていました。
「きのうより、みんな元気そうげんきそうだね」とあやはわ言いましたいいました。
その日ひから、店みせの人ひとたちはわ冬ふゆになると、ときどきお地ぞうさんおじぞうさんをお見にみに行きますいきます。
町まちの人ひとたちもその話はなしをお聞いてきいて、前まえよりやさしくなりました。
あやはわあの日ひの雪ゆきと赤いあかい帽子ぼうしをお、毎年まいとし思い出しますおもいだします。
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