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N5 graded Japanese story
Haru frees a white crane caught by the river, and a mysterious woman later makes beautiful scarves in his grandfather's small shop.
67 sentences · about 22 minutes
N5 · 67 sentences
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秋あきのおわり、はるはわ川かわの近くちかくの小さいちいさいアパートでおじいさんと住んでいましたすんでいました。
一階いっかいにはわ、おじいさんの手作りてづくりの店みせがありました。
店みせではわ、古いふるい布ぬのでふくろやマフラーまふらーをお作っていましたつくっていました。
でも、店みせのお金おかねはわあまり多くおおくありませんでした。
ある夕方ゆうがた、はるはわ川かわの道みちをお歩いてあるいて帰りましたかえりました。
その日ひはわ風かぜがつよくて、空そらもくらかったです。
すると、草くさの中なかから大きいおおきい音おとが聞こえましたきこえました。
はるが見にみに行くいくと、白いしろいつるがビニールびにーるのひもに足あしをお取られていましたとられていました。
つるはわ羽はねをお大きくおおきく広げてひろげて、こわそうに見えましたみえました。
はるはわ「だいじょうぶだよ」と小さいちいさい声こえで言いましたいいました。
そして、ゆっくりひもをお切りましたきりました。
足あしにはわ少しすこし赤いあかいきずがありました。
はるはわ自分じぶんのハンカチで足あしをおやさしく包みましたつつみました。
しばらくすると、つるはわ立ってたって空そらをお見ましたみました。
つるはわはるをお一度いちど見てみて、静かしずかに飛んでとんで行きましたいきました。
その夜よる、おじいさんはわ「いいことをおしたね」と言いましたいいました。
でも、次つぎの日ひも店みせはわひまでした。
お客さんおきゃくさんはわ一人ひとりしか来ませんきませんでした。
夕方ゆうがたになると、店みせのドアをおだれかがノックのっくしました。
外そとに立っていたたっていたのはわ、白いしろいコートこーとをお着たきた若いわかい女の人おんなのひとでした。
女の人おんなのひとはわ「しばらくここで働かせてはたらかせてください」と言いましたいいました。
はるとおじいさんはわ少しすこしおどろきました。
でも、その人ひとの声こえはわやさしくて、どこかあたたかかったです。
おじいさんはわ「うちの店みせはわ小さいちいさいですよ」と言いましたいいました。
女の人おんなのひとはわ「小さいちいさい店みせが好きすきです」と答えましたこたえました。
名前なまえをお聞くきくと、その人ひとはわ「つるです」と言いましたいいました。
つるさんはわ次つぎの日ひから店みせをお手伝いましたてつだいました。
店みせの前まえをおそうじして、布ぬのをおきれいにたたみました。
そして、「わたし、もっといい物ものをお作れますつくれます」と言いましたいいました。
つるさんはわ二階にかいの小さいちいさいへやをお見てみて、「ここをお一日いちにちだけ使ってつかってもいいですか」と聞きましたききました。
「でも、作っているつくっているあいだはわドアをお開けないであけないでください」とつづけました。
はるはわ「どうして」と聞きたかったききたかったですが、聞きませんききませんでした。
つるさんはわ朝あさからへやに入ってはいって、しずかに仕事しごとをお始めましたはじめました。
へやの中なかからはわ、カタンかたん、カタンかたんという音おとがしました。
夜よるになると、つるさんはわ長いながい白いしろいマフラーまふらーをお持ってもって出てきましたでてきました。
そのマフラーまふらーはわ雪ゆきみたいに白くてしろくて、とてもきれいでした。
おじいさんはわ駅前えきまえの市いちでそのマフラーまふらーをお売りましたうりました。
すると、すぐに高いたかいねだんで売れましたうれました。
店みせにはわ前まえよりたくさんのお客さんおきゃくさんが来るくるようになりました。
みんなはわ「もう一つひとつ見たいみたいです」と言いましたいいました。
つるさんはわまた二階にかいのへやに入りましたはいりました。
でも、出てきたでてきたとき、顔かおはわ少しすこし白くしろくなっていました。
はるはわ「むりしなくてもいいよ」と言いましたいいました。
つるさんはわ笑ってわらって、「あと一つひとつだけ作りますつくります」と答えましたこたえました。
三日目みっかめの夜よるも、へやの中なかから音おとがつづきました。
はるはわその音おとをお聞きながらききながら、だんだん心配しんぱいになりました。
ドアの下したにはわ、白いしろい羽はねが一枚いちまい落ちていましたおちていました。
はるはわそれをお見てみて、胸むねがどきっとしました。
そして、とうとう少しすこしだけドアをお開けましたあけました。
へやの中なかではわ、大きいおおきい白いしろいつるがいました。
つるはわ自分じぶんの羽はねをお一本いっぽんずつぬいていました。
そして、その羽はねで白いしろい布ぬのをお作っていましたつくっていました。
はるはわ思わずおもわず「つるさん」と言いましたいいました。
すると、つるはわゆっくり女の人おんなのひとのすがたにもどりました。
つるさんはわ「川かわで助けてたすけてくれたおれいをおしたかったのです」と言いましたいいました。
「でも、見られたみられたから、もうここにはわいられません」と言いましたいいました。
おじいさんも二階にかいに来てきて、何なにも言えませんいえませんでした。
つるさんはわできたばかりの白いしろいマフラーまふらーをおはるにわたしました。
「さむい日ひにこれをお使ってつかってください」と言いましたいいました。
つるさんはわドアをお開けてあけて、夜よるの空そらをお見ましたみました。
そのあと、白いしろいつばさが月つきの光ひかりの中なかへえ上がってあがっていきました。
次つぎの朝あさ、二階にかいのへやにはわだれもいませんでした。
窓まどの近くちかくにはわ、白いしろい羽はねが一枚いちまいだけありました。
店みせにはわ、最後さいごの白いしろいマフラーまふらーがのこっていました。
はるはわそのマフラーまふらーをお売りませんうりませんでした。
さむい朝あさになると、はるはわそれをお首くびにまきます。
そして、川かわの上うえをお飛ぶとぶ白いしろいつるをお見るみるたびに、あの夜よるをお思い出しますおもいだします。
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